「大いなる存在」とか「魂の目的」とか宗教っぽいような本かな、とか思うけどそうではなくて自分をワンランク上に導いてくれる。そんな本
さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる
「さとり」とはなにか?
30年道端で物乞いをしている男がいたとします。
「あわれな物乞いにお恵みを」
通行人は答えます。
「あなたに差し上げられるものは、私にはありません。ところで、君が腰かけているその箱はなんですか?」
物乞い「この箱ですか?なんて事のない、ただの古ぼけた箱ですよ。私はずっと長い間、こいつに腰かけてるんです」
通行人「箱の中を開けてみたことはあるのかい?」
物乞い「いいえ、開けてみたことなんか、ありませんよ。そんなことして、なんになるんです?どうせ中身は空っぽですよ」
通行人「とにかく、一度開けてごらんよ!」
物乞いはめんどくさそうに開けてみました。
すると、びっくり仰天!
空っぽだと思い込んでいた箱の中には、黄金がびっしりと詰まっていたのです。
物乞いは大喜び!
著者はこのお話の中の通行人のようなものです。
あなたに何かを与えるわけではなく、あなたの内面に素晴らしい宝物が眠っているのです。
何かを欲して、その何かを得るまで、それまで不幸でいる。そのような物欲は捨て、自分の内面に目を向けていま在ることに幸せを感じてみてはいかがでしょうか。
「思考を客観的にながめる」
あなたは日頃から常に頭の中で思考して、ぶつぶつと独り言を言っていますね。
思考は意見をする、推測する、判断を下す、比較をする、文句を言う、好き嫌いを言う、といったことを休みなく行なっているものです。
適した状況で思考してるかというと、そうでもありません。
最近の出来事や、はるか昔に起きた出来事を再現したり、これから起こりそうなことを予測したりしていますよね。
たいていは、不安により、悲観的なイメージで思考することが多いです。
「何か良からぬことが起こるのではないだろうか?」と
思考は過去の経験から現在をながめ、判断を下し、現実を歪めてしまいます。
思考が、本人にとって最大の敵であることも珍しいことではありません。
何度もくりかえされる思考、セリフには注意しましょう。
数年間にわたり、かけられ続けてきた「古いレコード」がないか、耳を澄ませてください。
これが
「思考を客観的にながめる」
ことです。
この声を聞く時は、あれこれ批判せず、偏りのない心で行いましょう。
批判も思考の声に変わりありません。
独り言をする声があり、それを聞き、観察する「ほんとうの自分」がいる。
「ほんとうの自分」に気づいて無心状態になれたとき、「心の平安」を実感するはずです。
無心状態は最初は数秒しかできませんが、次第に長くできるようになっていきます。
この状態を使いこなしたとき、満足のいく結果をもたらすはずです。
これが瞑想の極意でもあります。
つまり、さとりを開くと人生はシンプルで楽になる。
ということですね👋
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